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5●【前編】 『堕落探偵』 駅前の繁華街から少し離れた場所に、妙な看板が掲げられた雑居ビルがある。 街の景観にそぐわない青色の看板に『群青寺探偵事務所』の文字。 自分が客なら、怪しいと感じて、絶対に近寄らないだろう。 でも僕は、その雑居ビルの脇に設けられた入り口から中へと入って、階段を上がり、件の『群青寺探偵事務所』の扉の前に立った。 何を隠そう、この如何にも怪しい探偵事務所は、僕――北條和都《ほ
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7●【前編】 「減点1」 見慣れた切れ長の目が白目をむき、薄く化粧の乗った桜色の肌に大量の汗が浮いて、俺の目の前でキララはテーブルに倒れ込んだ。 よく自慢していたセミロングの栗毛が、テーブルいっぱいに広がる。 隣に座るキララの彼氏――ユウキは何が起きたか分からないといった顔で、思考停止。忌々しい癖っ毛に手を当てたまま、タレ目を大きく見開き、間抜け顔で硬直している。 俺たちの座席の異常に気付いてか、
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9●【前編】 『私の人生は後日談』 死へと続く地下鉄の入り口に足を踏み出す直前、ふと空を見上げた。 雲ひとつない青空の中心で、煌々と輝く太陽。 今まで何度となく見てきたその光景が、今日は一際美しく見える。 それはきっと、このまま地下へ降りてしまえば、もう二度と見えなくなるからかもしれない。 「……バイバイ」 短くない期間を過ごした街に別れを告げ、地下鉄へと降りていく。 一段一段階段を慎重に降りる途
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9――文学探偵が殺された。 携帯タブレット型の通信装置『探偵デバイス』越しにそう伝えられたのは、朝食の準備の最中であった。 思わず力が抜けて、握っていたフライパンがコンロの上へと落下し、自家製のベーコンごとひっくり返った。 無機質な警告音が鳴り、コンロの火が止まる。 先ほどまでかぐわしく思えたタンパク質の焼ける匂いが、やけに鼻につく。 探偵として、多くの経験を経てきた自信があったが、二十年来の
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5●前編『華族探偵』 『ピンカートン・ジャパン』という会社を知っているだろうか。 探偵の名門『ピンカートン』の支社として三年前に設立した、業界では新参にあたる会社である。 年間解決件数は数百件にも及び、複数の案件を同時にこなすことも辞さない精力的な姿勢で、同業内からも高い評価を得ている。 中でも社長である『華族探偵』は、著名な探偵組織『探偵同盟』のメンバーとして活躍しており、業界の外にすら名前
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12雨の日の新宿には死体が増える。 そうウワサされ始めたのは、今からおよそ三ヶ月前の話だ。 そのウワサが真実であることは、日を追うごとに証明されていった。 新宿で発生する連続殺人事件の共通点が、必ず雨の日に行われることだったからである。 通りを歩いているところを、突然ナイフで心臓を一突き。 狙われる対象に共通点はなく、目撃証言は僅か。 手がかりは、犯人がレインコートらしきものを着ていた、という不
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17蒸し暑い夏の夜。 バイトを終えて自宅アパートに帰り、電気をつけると、幼馴染がコタツ机の上で輪切りにされていた。 ――バイトから帰宅。今日もメシはユーバーイーツかなー。 そんな生産性のない呟きをSNSに投稿しようと考えていた脳がショートして、スマホが手から滑り落ちて床を転がる。 スマホも拾わずに、俺はコタツ机の上の幼馴染をまじまじと見つめた。 幼馴染みの名前は鮎見風町《あゆみ かざまち》。 「大
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