――浪川さんがアニメとかで演じている役柄からすると、『Dragon Age II(ドラゴンエイジII)』のホークは若干年上な印象があるのですが……。
浪川 そうですね。仆も最初にキャラのイラストを见せていただいたときは、「ずいぶんごっついなあ」と思ったのですが(笑)、主人公の容姿はカスタマイズできますからね。しかも、ホークの成长物语なんです。ホークの10年の成长を描く感じで、けっこう年齢に幅があるんです。原音はけっこう落ち着いた、どっしりとした感じなのですが、(日本语版では)元気なほうがいいかな……と思って、ボイスマッチというよりは、见た目よりもちょっと若めにしています。
本间 英语のボイスって、かなり淡々としていて、かつ低めなのですが、それに比べると浪川さんには元気で若い感じで演じていただいています。日本语版では、そういう感じでキャラ作りをしていただいているのですが、イメージとして、トータルで见た场合、英语版と比べてもまったく逊色がないと思っています。
――演じるにあたって、『Dragon Age II(ドラゴンエイジII)』ならではの难しさなんてあったりしました?
浪川 どうでしょうね。今回の作品でつねに念头に置いていたのは、「はみ出しちゃいけない」ということ。たとえば、ほかのゲームだと、ときにキャラの魅力を立てるために、ひとつひとつのセリフを际立たせる必要もあるのですが、『Dragon Age II(ドラゴンエイジII)』のようなタイプのゲームだと、个々のエピソードで山付けをするよりも、ベースからしっかりしていないといけないという印象があるんです。ベースは绝対にブレてはいけない。仆もゲームは大好きなのでよくわかるのですが、プレイヤーの皆さんが游んでいてあまり気になるようなことはしたくないというか……。そういう意味では、「あまり癖のある感じにしないように」というのと、「おもしろくやらないといけない」というところのバランスが难しかったですね。
――なるほど。ましてや本作は、主人公キャライコールプレイヤーですからね。
浪川 そうなんです。それで、プレイヤーの皆さんが気持ちよくやってもらえるためには、どうすればいいか……というところはあります。
――本作で、「ここは见てもらいたい!」というのはどんな部分ですか?
浪川 そうですねえ、むしろ、がんばったところしかないのですが(笑)、ゲームのデキは保证されているとして、あとは、仆たち声优阵が寝ずに取り组んだ収录でしょうか。ほぼ寿命が缩まったと思われる収录ですね(笑)。まずは、ゲームをプレイしていただいて、声优の奋戦ぶりを楽しんでもらえれば最高です。この血の渗むような努力は报われると、仆は信じています(笑)。
本间 「1日何时间収录しているんだ?」というようなことが、毎日のように続きましたからね。本作では、ひとりのキャラの人生をフルボイスで体験することになると思います。ひとりひとりの人生をフルボイスで楽しめるゲームって、そうそうはないですし、皆さんの演技のおかげもあり、重厚なファンタジーに仕上がったのではないかと思っています。
浪川 仆は、基本肩こりとかはしないのですが、体が固まってしまって痛みで目が覚めたくらいですから(笑)。初めての経験でした。そういう意味では『Dragon Age II(ドラゴンエイジII)』は、未知の领域でした。
本间 ご苦労をおかけしました。
浪川 皆さんにプレイしていただければ、それで大満足です(笑)。