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台湾沖航空戦[編集]
10月12日より始まった台湾沖航空戦で、敵機動部隊に大打撃を与えたと判断した連合艦隊は14日に第二遊撃部隊（第二十一戦隊、第一水雷戦隊）に対して残敵掃討の出撃命令を下令する[80]。空母直衛戦力である第61駆逐隊や錬成訓練中の第十一水雷戦隊はこの出撃から外された。部隊は15日0時に岩国を出撃し南下を続けたが、16日以降米機動部隊が健在である兆候がある事などから16日正午に南下を取りやめ北上を開始、台湾馬公に向かいそこで待機することにした。しかし17日に米軍がスルアン島に上陸し、レイテ沖海戦が始まった事で第二遊撃部隊は本来の任務であった「機動部隊の前衛」を果たすことなく、南西方面部隊への所属替えの上レイテ湾に突入する事になる。
15日、志摩艦隊の旗艦の重巡那智は足柄、軽巡阿武隈及び駆逐艦7隻（曙、潮、霞、不知火、若葉、初春、初霜）を引き連れ瀬戸内海を出撃した。一方、アメリカ軍のハルゼー提督は暗号解読により日本艦隊（志摩艦隊）が出撃したと知ると、損傷巡洋艦2隻に空母を含む護衛部隊をつけ、偽装電報を発信して日本艦隊を誘因しようとした[11]。しかし日本艦隊の動きが鈍い事を知ると、艦隊戦闘に向けての準備をやめ、レイテ上陸支援に専念するよう命じた[12]。
16日、連合艦隊司令部は志摩艦隊に帰還するよう命じる[13]。17日、志摩艦隊（那智）は奄美大島薩川湾に損失もなく入港した[14]。