[終助]サ変・カ変動詞の未然形、その他の動詞の連用形に付く。中世には、サ変動詞の連用形にも付く。
1 副詞「な」と呼応して、禁止・制止の意を表す。…てくれるな。…なよ。
「な恨み給ひ—」〈徒然・六九〉
2 副詞「な」は用いないで、禁止・制止の意を表す。…てくれるな。…なよ。
「かく濫(みだり)がはしくておはし—」〈今昔・一九・三〉
[補説]上代は「な」だけで「そ」を伴わない例もあり、禁止の意は「な」のほうにあって「そ」は軽く指示するにすぎなかったといわれるが、院政期ごろから中世にかけて2の用法も現れた。
1 副詞「な」と呼応して、禁止・制止の意を表す。…てくれるな。…なよ。
「な恨み給ひ—」〈徒然・六九〉
2 副詞「な」は用いないで、禁止・制止の意を表す。…てくれるな。…なよ。
「かく濫(みだり)がはしくておはし—」〈今昔・一九・三〉
[補説]上代は「な」だけで「そ」を伴わない例もあり、禁止の意は「な」のほうにあって「そ」は軽く指示するにすぎなかったといわれるが、院政期ごろから中世にかけて2の用法も現れた。