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『Smile哀』比护新志小说【来自p站】

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-www-貌似有5篇了呢。我一一搬来吧


来自掌上百度1楼2012-03-17 09:39回复
    作者朔香ちゃん的比护新志小说


    来自掌上百度2楼2012-03-17 09:40
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      ワンサイドゲーム完全なる二次设定なのでご注意下さい!新一と志保さんが同级生。サッカー部キャプテンの比护先辈とは、ビッグ大阪の比护隆佑のこと。もやもやした青春菌な三角関系です。我が相棒・ミポリたんのイラストも合わせてどうぞ☆→illust/24054788
      QAQ这到底是简介还是另外一篇文的推荐?


      来自掌上百度3楼2012-03-17 09:42
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        キーンコーンカーンコーン――校内に终业チャイムが鸣り响く。「工藤!学级日志书いたら职员室持って来いよー。……工藤?工藤はどこだ?」「新一なら、もう出て行きましたよー」「周末も试合あるから张り切ってんだな」「まったく……何しに学校来てるんだか」教室が笑いに包まれる中、志保はぼんやりと窓の外に目を向けた。青い风に吹かれてめくられたカーテンの阴から、校庭へ飞び出して行く新一の背中が见えていた。


        来自掌上百度4楼2012-03-17 09:43
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          志保が帰り支度を终え、化学室の键を闭めた时には、まだ校庭からボールを蹴り上げる音が闻こえてきていた。陆上部のホイッスルの音も。金属バットの快音も。しかし特别教室が肩を并べるこの北校舎は、ひっそりと眠りについているようだった。手の中で键をもてあそび、わざと音を立ててみる。反対の手に持った学级日志に目を落とし、志保は微かに頬を缓めた。***新一はサッカーのゴールポストに手をついて、肩を上下させ荒い息を吐いていた。后ろから近付く志保に気付く様子もない。「ちょっと……」志保は黒い表纸の册子で新一の头を叩きながら声をかけた。「いってぇ……!……何だ、宫野か」「何だじゃないわよ……」「オメー、今、角で叩いただろ」鼻で笑って受け流す。「これ、早く书いて提出しなさいよ。あなた日直でしょう?」「あん?」新一はチラッとその册子に目を向け、口の端で笑った。「それ、オメーがいつも持ってる実験の资料か何かだろ?」「……あら、どうして日志じゃないって分かったのかしら?」ゴールポストにもたれ挂かる新一の颚から、汗が滴となって落ちる。志保は思わず目をそらした。「日志より一回りサイズが小さいし……それに、オメーがいつもそいつを见つめながらニヤニヤ不気味に笑ってるからな。そりゃあ分かるさ」「そんなにいつも私のことを见てるのね……盗み见好きの探侦さん?」「バーロォ!んなんじゃねーよ」声を高くして唇を尖らせる新一の背中に、怒鸣り声が飞んでくる。「おい工藤!ナンパしてるヒマあったら、球拾いでもしてろ!」「ゲッ……キャプテンだ……」新一は肩をすくめて呟くと、「ウーッス」とか「オーッス」とかいう声を上げて、大袈裟に敬礼した。そして校庭に散乱しているサッカーボールを黙视し、また视线を志保に戻した。「サンキューな、宫野!」「はいはい……」振り払うように手をヒラヒラさせると、志保は新一に背を向けて歩き出した。それを合図に、新一も校庭の隅を目指して駆け出す。そんな2人の様子を、先程新一をどやしつけた金髪の男――サッカー部キャプテンの比护隆佑が、呆れたように见守っていた。


          来自掌上百度5楼2012-03-17 09:47
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            翌朝――始业ぎりぎりの时间に、志保は悠々と校门をくぐっていた。朝练を终えたばかりの比护がそれをめざとく见つけて短く口笛を鸣らす。けだるそうに颜を上げる志保。比护はそのいかにも低血圧そうな颜色を见て、思わず吹き出した。「もうちょっと爱想よくしろよ。男にモテないぜ?」「モテなくて结构よ」足も止めずに志保は校庭を横切って升降口へ向かう。比护は地面に置いてあったスポーツバックを肩にかつぎ、志保の后を追った。と言っても歩幅が全く违うので、すぐに志保に追い付いてしまう。「こんな遅刻スレスレで、宫野姉が见たら叹くだろうな」姉の话を引き合いに出せば、何らかの反応を见せるだろうという比护の思惑に反し、志保はひるみもせずに歩を进めた。「お姉ちゃんは、そんなに度量の狭い人じゃないわ。それに、チャイムが鸣るまであと3分50秒…あなたが邪魔しなければ、教室に着くまで十分な时间よ……」「オレには口うるさい生徒会长サマだったけどな……」比护はつまらなそうに头をかいた。志保の3つ年上の姉・明美は、成绩优秀で人望も厚く、生徒会长を2期勤め上げた。现在は南洋大学に在籍している。「姉があなたを目の敌にしていたのは…そのだらしない服装と、ライオンのタテガミみたいな髪の毛のせいじゃなくって?」玄関で靴を履きかえてさっさと阶段を上がって行く志保の髪を、比护がくしゃくしゃっと掻きむしった。「お前もお揃いだろ?」「ちょ……!」派手な柄のベルトを履いたズボンを腰骨まで下げた足が、2段飞ばしで阶段を駆け上がって行く。跳びはねるたびに、腰から垂れた锁がジャラジャラと音を立てる。志保はため息を吐いて、赤みがかった茶髪を手ぐしで整えた。キーンコーンカーンコーン――无情にもスピーカーから吐き出される始业チャイムが、志保の忧郁に拍车をかけた。<END>


            来自掌上百度8楼2012-03-17 09:49
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              ガールズ・オンリー『ワンサイドゲーム』第2弾。サッカーバカな男子を见守る志保と兰。「见守る」といっても、それぞれやり方があるもので…


              来自掌上百度20楼2012-03-17 10:08
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                放课后――数人の女子だけが残った教室で、志保は校庭に目を落としている。放课后の女子高生は、何者にも负けないパワーをみなぎらせている、と感じながら。喧騒を逃れるため、ベランダに出た。ボールを蹴る音や指示を出し合う声が、より立体的に闻こえてくる。サッカー部は红白戦をやっているようだった。志保はゼッケンを着けた方のチームに、新一を発见した。颜が见えるわけではないが、敌の间をぬってドリブルする动きやパスさばきは、新一のそれそのものだ。どうして彼の动きが分かるんだろう……そう考えかけた时、教室とベランダを结ぶ扉がガラガラッと音を立てた。「あー、风が気持ちいいねー!」绮丽な漆黒の黒髪が、缓やかになびいた。「あ!今シュート决めたの、新一だよね!」志保と1メートルほど距离をおいた位置で、ベランダの栅から身を乗り出して、兰が嬉しそうに言った。続いて、両手を口のわきに添えて、よく通る声で叫んだ。「新一ぃ!ナイッシュー!!」そのハツラツとした様に、志保は小さく笑ってしまう。すると兰は、少し照れ臭そうに笑い返してきた。「どうして工藤君だって分かったの?」「えっ…?」一瞬惊いて目を见开いたが、兰はすぐに笑颜に戻って手すりに両肘を载せた。頬杖を付いて、校庭に目を走らせる。「だって、あいつ目立つでしょ?自分が好きなことをやってる时の新一って、堂々としてて、キラキラ辉いてるんだもん……!」志保は目を闭じて、兰の言叶を反すうしてみた。――だって、あいつ目立つでしょ?――「なるほどね……」言叶が口をついて出た。辉いているかどうかはともかく…そんな抽象的なことじゃなく…、事実として新一は目立っているのだ。兰と同様、自分にも新一の姿がハッキリと认识出来るのは、そういうことだったのか。そう思うと、志保は頬が缓むのを抑えられなかった。実际、もう一人の目立つ人物――金髪のセンターFW・比护の动きも、志保には彼がすぐ傍にいるかのように见てとれる。「宫野さんも、私と同じなんだね」わざと前髪を垂らして表情を隠していた志保の、反応が遅れた。しかし兰はそれには构わず、さっさと手すりから身体を离した。制服の袖にわずかに着いた鉄さびを、手で軽く叩き落とす。「じゃあ、私も部活行くね」「ええ……」“ピッ・ピッ・ピーーー!”长いホイッスルが鸣り、选手たちはクールダウンに入った。志保も自分の日常へと戻るべく、教室への扉に手をかけた。<END>


                来自掌上百度21楼2012-03-17 10:08
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                  ディナー『ワンサイドゲーム』第3弾。ディナーを共にすることになった比护と志保だったが、话题はもちろん、あの钝感男のことに…


                  来自掌上百度22楼2012-03-17 10:09
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                    「何だー、まだ残ってるのか?早く帰れ!校门闭めるぞ」周番の教谕が化学室のドアを乱暴に开けて、一息にまくし立てた。「突然开けないでくれる?」「その口のきき方は何だ!?」「部屋の中の酸素浓度が変わって、このコが暴れ出したら……先生のせいよ……?」白衣を着た志保が透明の液体の入ったフラスコを振ると、教谕は明らかに动揺して一歩后ずさった。「と、とにかく、早く片付けて帰りなさい…!」「はいはい……」教室のドアが闭められたのを确认し、志保はフラスコに入っていた水を水道に流した。


                    来自掌上百度23楼2012-03-17 10:10
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                      化学室の键を返すために职员室へ向かうまでの间、谁の姿も见かけなかった。2阶の渡り廊下から首を出して校庭を覗いてみたが、照明が消えていてほとんど何も见えない。「残念だったな!サッカー部の练习は终わっちまったぜ?」どこからか声が飞んできた。思わず左右を见回した志保をからかうように、声の主は笑う。「宫野妹!こっちだよ、こっち!」ようやく渡り廊下の下に人影を発见した。暗い中に、比护の金髪はよく映える。比护は间髪入れずに「これ頼む!」と言うと、志保に向かって何かを投げてよこした。咄嗟に差し出した両手の中で、それがカチャンと軽い音を立てる。“サッカー部”と书かれた札の付いた键だった。「职员室行くんだろ?ついでにそれも頼むよ」「何で私が……」「もう疲れてヘトヘトなんだ…、なっ?」大袈裟に肩を落とす比护を见下ろして、志保はため息を吐いた。「ディナー」一言だけ言い舍てて歩き出した。「オッケー」という声を、背中に闻きながら。


                      来自掌上百度24楼2012-03-17 10:10
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                        店を出ると、比护は家まで送って行くと言った。「久しぶりに宫野姉にも会ってみたいしな」そんな一言を添えて。「あら、残念でした。姉ならゼミの合宿中で留守よ……。それにあなたを家に上げるわけないじゃない」意地の悪い笑みを浮かべて比护を一瞥すると、志保は道路を见渡した。「オレは绅士だぜ?若い女の2人暮らしに、踏み込む気はねーよ」宫野家には両亲がいない。详しい事情を比护が知る由はないが、今夜志保が一人だと闻いて、せめて帰り道くらいは自分が付いていてやりたいという义务感に燃えるのは、当然のことだった。だが、そんな男のプライドを打ち壊すかのように、2人の前にタクシーが停车する。ゆっくり开いたドアに手をかけて、志保は自宅の住所を告げた。「それじゃ、ごちそうさまでした。センパイ」悠々と车に乗り込むと、志保はもう比护の方を见ようともしなかった。「…ったく。いい性格してるよ……」<END>


                        来自掌上百度26楼2012-03-17 10:12
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                          魔女の企み『ワンサイドゲーム』第4弾。第3弾のアフターストーリー。素直になれない志保の唯一の理解者である比护先辈にも、いろいろとあるのです。


                          来自掌上百度27楼2012-03-17 10:13
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                            いつもより15分早く家を出た。低血圧で朝が苦手な志保にとって、それは身を削るような思いだ。(马鹿马鹿しい……)鞄を持つ手をかえて、自分自身に悪态をつく。
                            白く刺さる日差しに目を细めながら校门を通り抜けると、足元に汚れたサッカーボールが転がって来た。「宫野妹ー!ボールこっちに頼む!」志保は无视するでも蹴り返すでもなく、ただ黙ってその场に立っていた。少し离れた所から、比护が右手を上げているのが分かる。「无駄ですよキャプテン……。朝のあいつは、机械的に动いてるだけなんですから……」比护に耳打ちする新一を、志保が睨み付ける。「地狱耳」と呟きながら、新一は肩をすくめてシュート练习に戻った。ボールを取りに行こうとした后辈を手で制して、比护は自ら志保の元に歩み寄って行った。「今日はずいぶん早いんだな」校舎の时计を见上げて、嫌味たらしく口角を上げる比护。その胸元に、トンと軽い冲撃が走る。「……ん?」视线を落とした比护は、状况が饮み込めない様子で自分の胸元と志保の颜とを交互に见比べた。志保が腕を伸ばして、アルミのボトルを突き付けてきていた。「受け取りなさいよ……」そう言われてようやく比护がボトルを手に取った。手が触れ合う寸前、志保はパッと手を引っこめる。「何だよ、これ?」「この间の豪华ディナーのお礼よ……」“豪华”をわざと强调して口にした。比护は腹を立てるのも忘れて、ポカンとしたまま志保を见つめていた。「スポーツマンがあんな物ばかり食べていたんじゃ、身体が持たないだろうから……」お礼という言叶とは裏腹に、明らかに人を小马鹿にしたような物言いだった。「野菜と果物、それに……」「トカゲの尻尾と魔女の涙…ってか?」比护がいつもの调子でニヤリと笑うと、志保は腕を组んで颚の角度を下げた。颜に影が落ちる。「そんな生优しい物だけじゃないわ……」「ハハッ…サンキューな、宫野妹」軽い调子で笑い、何気なく片手を志保の耳元近くまで上げた比护は、ふと我に返ったようにそのまま手を下ろした。なでようとしたんだと分かっていたから、志保も何も言わずにそっと视线をそらす。ちょうどその时、2人の间に割り込むように、间延びした女子の声が通り过ぎていった。「リュースケ、おはよー」「おつかれー」比护はワンテンポ遅れてそれに応じる。「……おう!」


                            来自掌上百度28楼2012-03-17 10:14
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                              「自分で渡せよ」「……え?」志保は何を言われたのか理解出来ず、そもそも自分に向けて発せられた台词なのかも分からずに闻き返した。「あいつの分もあるんだろ?」比护が颚をしゃくって、グラウンド上の新一を示す。新一は顾问の教谕と何事か话し込んでいた。「……まあ、ついでだから……」いつもより重い鞄を隠すように、志保は両手を身体の后ろに回した。「どっちがついでだか……」自分の耳にも届かないくらいの声で呟くと、今度はためらわずに比护が志保の头を小突いた。「ちゃんと自分で渡せよ。恋のキューピッドなんて、オレは御免だからな」そう言い舍てると、比护は足元のボールを爪先で蹴り上げ、小脇に抱えて走り去ってしまった。<END>


                              来自掌上百度29楼2012-03-17 10:15
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