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50.
蓮は俺に近づきいきなり下段蹴りをしてきた。
俺は反射的にさばいたが、次に上段蹴りが飛んできてこれはギリギリでかわす事しか出来ない。
って、早過ぎだろこれ!
蓮の攻撃は今まで体験した事のないくらいの早さだ。
次から次へと流れる様に攻撃が飛んで来る。
俺はかわすのに必死だった。
いや、かわすというよりは逃げるに近いかもしれない。
とても反撃のタイミングをとれない。
長い空手の経験値により、目を瞑りこそしないが、それでも蓮の攻撃が早すぎて目では追いつかない。
反射的に体で間合いから逃げるしかない。
だがこの逃げ方が良くない。
蓮は狙っている筈だ。
空手にはないルール。
そう思っているとやはり的中した。
空手にはないリングのコーナー。
俺はそこに追い込まれた。
蓮は少しも手を休めずに、俺に正拳突きをする。
何とか片手で弾くが、次の攻撃で俺は観念した。
恐ろしく強いローキック。
その場に崩れ落ちるのを何とか我慢したが、とても立ってはいられない……。
すると蓮はそのまま俺の側頭部めがけて上段蹴りの体勢に入っていた。
右足は大きく上げられ、うねる様に風を切りながら勢いよく俺に迫って来る。
それは刹那の出来事だった。
駄目だやられる……。
だけど逃げるな!
目だけは開けろ!
反応できなくても逃げちゃ駄目なんだ!
俺は眼球の動きだけで蓮の蹴りを追った。
物凄く大きな物が迫ってきているような感覚。
これ死ぬんじゃないか?
俺は唇を噛みしめて蓮の足から目を離さなかった。
すると俺の側頭部ギリギリで蓮の足は止まった。
寸止めというやつだ。


IP属地:陕西66楼2017-01-24 15:53
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    51.
    俺は頭が真っ白になっていた。
    恐ろしいほどの迫力だった。
    こんなに強い人間がいたのか……。
    すると館長が
    「3分終了だ。広樹君、本当に強いね!最後まで蓮から逃げなかったじゃない!」
    違う……逃げる余裕すらなかったんだ……。
    蓮は俺に肩を組み
    「ちょっと話がある。館長!ちょっとこいつとジムの外で話して来るっすわ!」
    そう言って俺をリングから下ろしてジムの外に連れて行った。
    話?ってか俺ここのジムに通えるのか?
    ここに通えればこの人みたいに強くなれるのか?
    この人くらい強くなればクリミナルになんか負けはしない筈。
    蓮は自動販売機で俺に水をおごってくれた。
    「ほら、飲めよ!3分とはいえナメてると脱水症状を起こすぞ!」
    って話って何だろ?
    「お前さっきクリミナルがどうのこうの言ってたな。」
    「え?あぁそうっすね。俺あいつらに50人がかりでボコボコにされて、この間まで入院してたんす。」
    蓮はジムの前のベンチに座り水を一気に飲みほした。
    「……でクリミナルを潰す為に強くなりたいのか?」
    …………。
    何て答えたら正解か分からなかった。
    蓮もプロになるならジム側の人間の人だろう。
    あまり本音で答えるとジムに入門させてもらえなくなりそうだ。
    しかし蓮の目を見るとそんな嘘を付く心境にもなれない。
    恐ろしく冷たい目だ。
    何なんだこの迫力は……。
    俺はプレッシャーに負けてか
    「そうっす。あいつらを全員潰す為に強くなりたいんす!」
    正直に答えた。


    IP属地:陕西67楼2017-01-24 15:54
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      52.
      「無理だやめておけ!クリミナルがどういうチームか分かってんのか?」
      喧嘩が強いこの近辺の最強の不良チームとくらいしか知らなかった。
      「あいつらはな2年くらい前に出来たばっかの歴史の浅いチームだ。それからこの街を含めて近隣の街のチームを次々に潰しては吸収して大きくなったチームだぞ。人数も100人から200人いるって噂もある。」
      それは知ってる。
      「お前みたいなガキが1人でどうにか出来る問題じゃねぇ!」
      そんな事は分かっている。
      だから強くなりたいんだ!
      「分かったら、諦めて今日は帰れよ!お前は中坊にしちゃそこそこ強いんだから、普通にしてりゃ何の問題もないだろ!」
      …………。
      「それじゃ駄目なんだ!俺あいつらから逃げちゃ駄目なんだ!」
      蓮は黙って俺を見た。
      「俺、あいつらに一番大事な物を壊された。このまま逃げてたら二度と元には戻らない。だからあいつらから全てを取り戻さなきゃいけないんだ!」
      蓮は黙って俺の話を聞いていた。
      「もしあんたのジムに入れなければ他を探すだけだ!俺はもう誰にも負けられないんだ!」
      蓮は俺から視線を離し
      「何か事情があんだな……。まぁ深入りするつもりはねぇけどな。」
      それだけ言って蓮は立ち上がり、
      「まぁ忠告はしといてやる。幹部連には特に手を出すな!あいつらは特別だ。」
      幹部連?
      あの先頭にいた奴の事か?
      「まぁせいぜい気を付けな。」
      そう言って俺に背を向けてこの場を去ろうとした。
      俺は最後に蓮から聞きたい事があった。
      「あと、あんたこの間墓参りしてなかったっすか?」
      蓮は肩越しに俺を睨みつけ
      「この間?いつだ?」
      「26日っす。あんたその時皮ジャン着てませんでした?」
      蓮はゆっくり俺に近づき
      「……何?あそこで俺をみかけたの?」
      やっぱり蓮だったんだ。
      ジムで蓮を見た時からそうだと思った。
      「はい、あんた俺の姉ちゃんの墓参りをしてましたよ。」
      俺の言葉を聞くなり蓮は大きく目を開いて
      「姉ちゃん?……ってお前の?お前確か愛川って?」
      「あぁ親が最近離婚したもんで……。塚本美穂は俺の姉貴っすよ!」


      IP属地:陕西68楼2017-01-24 15:54
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        53.
        蓮はその場でしばらく黙った。
        何だ。やっぱり知り合いなんだな。
        「美穂の弟か……はっ、変な巡り合わせだな。」
        蓮は初めて笑った。
        まぁ笑いながらも人を圧倒するオーラは溢れたままだが……。
        「お前が美穂の弟ってなら話は別だ。少しくらいはかまってやるよ!」
        えっ?
        「ほら、話してみろよ!クリミナルを恨んでいる原因を!まさかボコボコにされただけで恨んでる訳でもないだろ!」
        何で?さっきまで深入りしないって言ってたのに……。
        「美穂には生きてる時にちょっとした借りがあってな……まぁ話すつもりもねぇがな」
        俺は状況が掴めなかったが、今は少しでも強くなれる可能性に近づきたかったから蓮に事情を話した。
        美幸の事。
        聖の事
        そしてピースの事。
        終始蓮は黙って聞いていた。
        そして俺が話し終わると蓮は口を開いた。
        「つまりクリミナルを潰してピースって奴らの信用を取り戻すって事か。」


        IP属地:陕西69楼2017-01-24 15:55
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          54.
          そうだ。
          それ以外にみんなが俺を認めてくれるとは思えない。
          話し合いも下手な俺だ。
          みんなを説得出来るとも思えない。
          本心で俺を嫌っているのならもう仕方がない。
          だがこれだけ短期間の内にあれだけ距離を開けるのには理由がある筈だ。
          それをクリミナルに脅されているに違いない。
          だからクリミナル本体をぶっ潰す。
          それで駄目なら諦める。
          美幸へのせめてもの謝罪にもなる。
          その思いは蓮に伝わっただろうか?
          蓮は空を見上げて
          「まぁクリミナルに脅されてるって可能性はあるな。……だけどお前がクリミナルに挑んでも潰せるとは到底思えないな。」
          分かってる!だから強くなるんだ!
          「仮にこのジムで俺や館長に鍛えて貰っても限度がある。漫画じゃねぇんだ!修行して強くなっても100人には勝てねぇ!」
          でも、俺にはそれしかないんだ。
          「極めつけ幹部蓮は特に危険だ。強くなった所で太刀打ち出来るとは思えないけどな。」
          俺はつい苛っとして
          「そんな事言われなくても分かってる!でもこのままじゃ俺……もう負け犬にはなりたくないんだ!」
          蓮は今度は俺を見て
          「だろうな!プライドと目だけは一人前だからな。そういう所は姉貴そっくりだな。」
          姉ちゃんと?
          「無鉄砲に行動を起こす所とか、仲間を大切にする所とかな。全部同じだ。」


          IP属地:陕西70楼2017-01-24 15:55
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            55.
            言われてみれば昔から姉ちゃんは思ったらすぐ行動に移すタイプだった。
            俺はその姉ちゃんの背中を見て育った為に、知らず知らずの内に影響を受けていたのかもしれない。
            「まぁ美穂にあってお前に足りないのは、知識だな。」
            知識?
            「敵の事を何も知らないのにただ強くなって挑んでも潰されるのは自分自身だってことだ!」
            クリミナルの事を知る必要があるって事か。
            確かにほとんど何も知らない。
            「まぁその辺は美穂も詰めが甘かったけどな……。」
            てかこの人って姉ちゃんの何なんだ?
            まさか彼氏って訳でもないだろうが……。
            姉ちゃんがこんな不良っぽい人好きになると思えない。


            IP属地:陕西71楼2017-01-24 15:56
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              56.
              彩菜の彼氏か?
              いや、あの2人が男と付き合ってるなんて想像も出来ない。
              モテルモテナイを言ってるんじゃなくて、それだけ2人で一緒にいる事が多かったからだ。
              ……ちょっと待てよ!て事はこの人も?
              「蓮さん……あんたも呪組出身なんすか?」
              蓮は俺をじっと睨んだまま
              「呪組ね……。そんな呼ばれ方してるらしいな。」
              やっぱり!
              同級生だったんだ。
              て事は俺の先輩でもあるんだ。
              いや、それより確かな事がある。
              この人も彩菜に復讐されたんだ。
              この人がやられるって想像もつかない。
              内容が気になりもしたが敢えて聞くのをやめた。


              IP属地:陕西72楼2017-01-24 15:56
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                57.
                蓮さんが彩菜に何をしたかは分からない。
                彩菜に何をされたのか分からない。
                でも少なくとも姉ちゃんの墓参りをしていた。
                それだけで俺は頭を下げる理由になる。
                「まぁちっとは協力してやるよ!だがな約束をしてもらう。」
                蓮さんは俺に約束事を突き付けて来た。
                1つ目は中学を卒業するまではこのジムで鍛え続ける事。
                2つ目はその間は喧嘩はクリミナルが相手でも一切禁止。
                3つ目はクリミナルが10人以上の時は喧嘩を売ってはならない。
                4つ目は幹部とどうしてもやらなければならない時は逃げるか蓮さんを呼ぶ事。
                面倒くさいが4つを守らされる事になった。
                つまり卒業してからクリミナルを潰す事になる。
                確かに10人以上いたら前みたいになりかねない。
                それに幹部ってのがどれだけ強いのかも分からない。
                俺は蓮さんに言いつけにきちんと頷き、入門する事に決めた。
                こうして俺はクリミナルに復讐する準備を始めた。


                IP属地:陕西73楼2017-01-24 15:56
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                  58.
                  復讐リスト
                  クリミナルの構成員全員。
                  そして仲間の信用をもう一度取り戻す。
                  ピースメンバー
                  1伊藤大吉
                  2加藤智則
                  3新保雷太
                  4福田翔司
                  5西島聖
                  6柳瀬拓海
                  7小木曽弓子
                  8高田菜緒
                  9中野美幸
                  10細川亜美
                  第一章完


                  IP属地:陕西74楼2017-01-24 15:58
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                    59.
                    第二章:雑草の様に


                    IP属地:陕西75楼2017-01-24 15:58
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                      60.
                      俺が蓮さんのジムに通い始めてから2ヶ月が経った。
                      基本的にはトレーナーの人とトレーニングしているのだが、フリーの時間になると蓮さんに稽古を付けてもらった。
                      最初全く歯が立たなかったが、少しずつ蓮さんの攻撃にも付いて行けるようになった。
                      と言ってもまだまだなんだが。
                      後から分かった事だが、この常盤蓮という男は少年院上がりで、ジムに入門したのも1年程前らしい。
                      入門してすぐに館長が目を付けてプロを目指す様に促したらしい。
                      それで18歳になるのを待って先月デビュー戦をした。
                      恐ろしく圧勝していた。
                      僅かだがメディアにも注目されていた。
                      やっぱり怪物だったんだなこの人……。
                      ジム内でもプロアマ含めて誰も蓮にまともに意見が出来ない。
                      それくらい実力があるし、期待されているって訳だ。
                      まぁそんな人に鍛えられているおかげで俺はだいぶ強くなったけど。
                      俺はジム内で他の練習生と話す様になっていた。
                      スパーをしたらプロ以外にはまず負けないくらい俺は強くなった。
                      そのせいもあってみんな俺と仲良く話してくれる。
                      強くなれるし、仲間も出来る。
                      楽しい要素はたくさんあった。
                      だけど俺が求めているのはプロの格闘家になる事でも、ただ強くなりたい訳でもない。


                      IP属地:陕西76楼2017-01-24 15:58
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                        今天就到这里,潜水的快出来


                        IP属地:陕西77楼2017-01-24 15:59
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                          61.
                          あくまでピースのメンバーの信用をもう一度掴み取る事。
                          それが何より最優先事項だった。
                          このジム内の俺は仮の姿。
                          学校に行けばこんなに俺は笑ってもいなければ、活発ではない。
                          12月の中旬辺りから、ピース以外の人間に攻撃をされ始めていた。
                          最初は前みたいな嫌がらせ程度だった。
                          下駄箱や、机、ロッカー等至る所に悪戯されていた。
                          しかしそれは徐々にエスカレートしていき、遂には俺に直接殴りかかって来る者さえ現れ始めた。
                          蓮さんとの約束があるために俺はそれを耐えた。
                          今までの俺なら全部返り打ちにしていただろうが、こんな奴らのせいで計画を台無しにする訳にはいかなかった。
                          主に攻撃して来る奴はピースを恨んでいた奴か、別のグループの不良達。
                          俺がピースから除名されたのと反撃して来ないのを知って、毎日ボコボコにされた。


                          IP属地:陕西78楼2017-01-25 13:08
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                            62.
                            それから3学期に入り加害者は増加していった。
                            不良から不良の友人、友人から大人しいグループ。
                            しまいには女子まで通りすがりに俺の頭をはたいた。
                            屈辱……。
                            だけど俺は耐えた。
                            ジムに行けば俺はリフレッシュ出来ていた。
                            それにゴールはもっと別の所にあるんだ。
                            そして現在は1つ下の後輩にまでやられ始めていた。
                            だが我慢もあと一カ月だ。
                            そうすれば卒業だ。
                            だが、追い打ちをかける様に毎日続く悪戯、苛め。
                            情けなくも俺は背を向けて逃げた事さえあった。
                            弱い奴らが集まると恐ろしく危険な苛めを開発する。
                            きっと大吉や拓海くらい喧嘩に強いやつらだったら、殴って終了だろうが、こいつらは違う。
                            本当にねちっこい。
                            今まで俺が好き勝手やって来たのも悪いが、ここまで恨みを買っていたなんて想像もしなかった。
                            時折ピースのメンバーとも目が合うが、当然誰も助けてはくれない。
                            本当に俺はやっていけるのか心配にもなる。
                            全てを放棄したくもなる。
                            蓮さんとの約束を破ってこいつら全員ぶっ殺そうとも思う。
                            だけど、こいつらよりクリミナルの方が俺には許せない。


                            IP属地:陕西79楼2017-01-25 13:08
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                              63.
                              だからどんな苛めにも耐えた。
                              家庭科室では服を燃やされたり、包丁でジャージを切り刻まれた。
                              理科の実験室ではアルコールを掛けられ、火で脅されたりした。
                              体育館の倉庫ではマットの上でさんざんプロレス技をかけられたり、サンドバックにさせられた。
                              だが俺は一度も手をあげなかったし、涙も見せなかった。
                              こんな奴ら相手に泣いてたまるか!
                              俺のプライドが全てを支えていた。
                              結果それが面白くなかったらしく、苛めはエスカレートしていった。
                              だが耐えた。
                              ジムに行って体を鍛えて学校での出来事を忘れた。
                              体中に痣はあって誰が見ても不自然だったが、俺は何も言わなかった。
                              蓮さんも黙って俺に付き合ってくれた。
                              そして3月になった。


                              IP属地:陕西80楼2017-01-25 13:09
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