64.
いよいよ今月卒業だ。
後少しだ!
俺の苛めは卒業式前日まで続いた。
俺はこの日もいつも通りジムに通った。
明日で最後だ!
「蓮さん!明日で卒業っす!もう準備期間は十分っす!」
蓮さんは俺とスパーリングしながら
「調子に乗んな。お前なんてまだまだ半人前だ。」
蓮さんに比べればね。
だけど俺は強くなったし、これ以上は我慢出来ない。
「まぁ俺が何か言った所でお前は止まらないだろうがな。」
その通りだ。
喧嘩解禁。
これでクリミナルのやつらを潰し始められる。
だけど、その代りこのジムはもう辞めなけらばならない。
ジムに通ったまま喧嘩をしていたら必ず館長にも蓮さんにも迷惑をかける。
これで失敗したら本当に俺の居場所がなくなる。
だけど、それでいいんだ!
俺は館長に辞める意思を伝えてジムを後にした。
帰り間際にジムのみんなが一日早い中学卒業祝いにキャップをくれた。
それが死ぬほど嬉しくて涙が出て来た。
俺、みんなを裏切ろうとしてるのに……。
唯一事情の知っている蓮さんは
「広樹、残り2つの約束は守れよ!」
残り2つ……。
クリミナルが10人以上いる時は手を出すな。
幹部連からは逃げるか蓮さんを呼ぶって事。
俺は黙って頷き、蓮さんと館長を始めとするジム内全ての人に向かって
「短い間でしたけど、本当にありがとうございましたぁぁ!」
そう言って涙ながらにジムを後にした。
いよいよ今月卒業だ。
後少しだ!
俺の苛めは卒業式前日まで続いた。
俺はこの日もいつも通りジムに通った。
明日で最後だ!
「蓮さん!明日で卒業っす!もう準備期間は十分っす!」
蓮さんは俺とスパーリングしながら
「調子に乗んな。お前なんてまだまだ半人前だ。」
蓮さんに比べればね。
だけど俺は強くなったし、これ以上は我慢出来ない。
「まぁ俺が何か言った所でお前は止まらないだろうがな。」
その通りだ。
喧嘩解禁。
これでクリミナルのやつらを潰し始められる。
だけど、その代りこのジムはもう辞めなけらばならない。
ジムに通ったまま喧嘩をしていたら必ず館長にも蓮さんにも迷惑をかける。
これで失敗したら本当に俺の居場所がなくなる。
だけど、それでいいんだ!
俺は館長に辞める意思を伝えてジムを後にした。
帰り間際にジムのみんなが一日早い中学卒業祝いにキャップをくれた。
それが死ぬほど嬉しくて涙が出て来た。
俺、みんなを裏切ろうとしてるのに……。
唯一事情の知っている蓮さんは
「広樹、残り2つの約束は守れよ!」
残り2つ……。
クリミナルが10人以上いる時は手を出すな。
幹部連からは逃げるか蓮さんを呼ぶって事。
俺は黙って頷き、蓮さんと館長を始めとするジム内全ての人に向かって
「短い間でしたけど、本当にありがとうございましたぁぁ!」
そう言って涙ながらにジムを後にした。